2013年07月17日

「Buzzflower」7月17日リリース☆

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2013年07月07日

アイアムじゅんこの「そこにおすわり!」vol.10-2

じゅんこさんが興味ある人に突撃でアポを取ってインタビューする企画、
アイアムじゅんこの「そこにおすわり!」。
イケダツカサさんインタビューの後編です。
今回のアルバムテーマ『生きる』について、そしてライブへの想いから、なぜ音楽を続けているのかまで話はふくらんでいきます。
できればこのyoutubeの歌を聴いてから読んでもらえるとうれしいです。





イケダツカサ
ベーシスト、ギタリストとしてバンドやユニットを経て、2007年より弾き語りを開始。
2012年には初のワンマンライブを開催。
現在も都内を中心に精力的にライブを行っている。
ジャンルにとらわれない音楽を聴くことで培われた楽曲のセンス、激しさを秘めたライブスタイルは、いわゆる弾き語りとは一線を画す。
そして繊細で不器用ながらも、着実に歩んでいく姿は人々の共感を呼んでいる。
今回のアルバムには「生きる」をテーマに9曲を収録。
弾き語り処女作「Good-bye September」、過去の自分と向き合った「君へ」、東日本大震災をきっかけに生まれた「Cry for the Moon」、愛と平和を実直に歌った「lovepeacepain」など、これまでの代表曲と今のイケダツカサを知ることができる新曲を揃えている。

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じゅんこ:このアルバムのテーマ『生きる』はいつ頃から意識し始めたの? やっぱりあの震災から?

ツカサ:だよね。間違いない。

じゅんこ:ツカサさんだけじゃなくて誰しも考えたんだと思うんだよね。何ができるんだろうとか、周りの人との関わり方とか、命の大切さとか。そういったことが曲になって、あの『Moon of Love』(2011.10リリース、「Cry for the Moon」収録)っていうアルバムになったのかなって思う。『to you』(2011.2リリース)からの流れもそうだけど、ツカサさんの中でいくつか転機があるとしたら、あのアルバムは大きい転機だなって思ってて。

ツカサ:あれはもう単純に、前年の年末ツアー(高木フトシ氏と新宿心音会板谷祐氏と一緒にまわった)と、2月の『to you』レコ発イベントがでかい。で、その直後に震災でしょ。みんな、何かしなくちゃいけない、何ができるんだろうって考えてた矢先に、交通網が遮断されたりとか、アーティストの自粛でライブ2本つぶれたからね。

じゅんこ:そのとき、何を考えてた? 気持ちが落ちちゃったりした?

ツカサ:ちょっと。でも俺よりも大変なことになってる人がいるし。俺が落ちてもしょうがないからさ。かといって自分に何ができるかっていうおこがましい人間でもないので。でも考えすぎちゃった。ただ、あれで知ったのは、単純に人って醜い生き物だなっていう、それが一番でかいかな。命の尊さうんぬんっていうのは当たり前の話として、ああいう惨状になったときに人がとる行動っていうのは醜いと思った。

じゅんこ:それはテレビで見たり?

ツカサ:実際、都内でも買い占めとかひどかったから。でもそれは、しょうがないと思うんだよね。家族を守るためかもしれないし。自分がその立場になったら俺も自信はないし。でも、ひでえなあとは思った。

じゅんこ:うん。

ツカサ:強くなりたかったんだよね。震災当日も飼ってる猫が心配だったし、山形に住んでる親とも半日くらい連絡とれなかったし。でも何も守れねえなって。今もそうなんだけど。何もできねえっていうのをまざまざと感じた。じゃあ何ができる?じゃなくて何もできねえっていうのを感じた。

じゅんこ:そっか。

ツカサ:なんかね、震災のことだけじゃないんだよね。そもそもが、なんで歌を始めたのかっていうことからさかのぼってた時期で。年末にフトシさんと祐さんとツアーを回って、このままじゃ俺だめだなあって思って。それで『to you』で今までの曲を全部出しちゃった。そしたら次にいくしかないじゃん。それで歌うなら何を歌うか。歌うからには、自分の歌に責任を持てるようにならなきゃと。

じゅんこ:意識が変わった?

ツカサ:そうそう、そういうことですよ。でも現実は醜いなと思った。そういう意味では震災のことを歌った「Cry for the Moon」を作ってるときは冗談抜きでほんとに苦しかった。

じゅんこ:あの当時は、すさんでたというか病んでたというか苦労してたというか…。

ツカサ:まあ苦労してたよね。

じゅんこ:それなりに想いが強い歌って、ちゃんと届くのかなと思うけどね。

ツカサ:「Cry for the Moon」をいい曲だねって言ってくれるのは嬉しいんだけどね。楽には歌えないんだよね。さらっとは歌うことはできないんだよ。今でも、いつどこでタガが外れるかわかんないから、あの曲だけは。最初の「空を見ていた〜」の『そ』からプチンっていくかもしれない。

じゅんこ:プチンの瞬間を何度も見てるけど、あの曲が一番多いよね…。

ツカサ:そりゃそうだよ。あと「君へ」と「lovepeacepain」。その3曲は何か転機になってる曲だよね。年1のビッグウェーブ(笑)。

じゅんこ:ビッグウェーブってそういうときに使う?(笑)

ツカサ:年1のビッグウェーブの曲なんですよ(笑)。だから今回のアルバムでもこの3曲をどうやって配置するかすごい考えた。そういう意味ではすごいきれいにおさまった。でも「君へ」は完成して楽になれたんけど、「Cry for the Moon」は未だに楽になれない。

じゅんこ:「Cry for the Moon」はねえ、残念ながらいつになっても楽にならないと思うんだよね、いいか悪いかは別として。思わない?

ツカサ:うん。でももっと真意が伝わるような歌詞の書き方ができたかもしれない。聴いただけ伝わるような。もしかしたらそれは俺の歌い方のせいかもしれないんだけど。震災の歌って口にしてないわけだから。もちろん伝わってほしいけれども、伝えきれないのは自分のせいなんだよね。でも伝わるか伝わらないかはこっちの伝え方も大事だけど、受け取る側の問題でもあるから。

じゅんこ:今後の課題だと思ってる?

ツカサ:それはね、もちろん。

じゅんこ:今までって、顔の見える範囲でCDを売ってたけど、このアルバムはいろんなところで誰が手に取って買うかわからないし、どんなとらえ方をされるかわからない。でも、それは音楽のあり方だと思うから。

ツカサ:うん、それはもう。なんかね、いろんなことがどうでもよくなってる感じではあるね。あいつの歌はクソだって思われても、茶化されても、どうでもいいやって。そんなこと気にするくらいなら、もっと俺ががんばればいいだけだから。昔はライブの出る順番とかにも文句言ってたけど。別に今はやること変わんないと思ってるし。賛否両論っていうか、言いたい奴は言えばいいんじゃない。

じゅんこ:100人が100人全員「いい!」って言ったら逆に気持ち悪いしね…。

ツカサ:それは音楽だけじゃなくてすべての物事に通じる。だから「Cry for the Moon」はちゃんと歌詞を書いた経緯を言わなきゃいけない気がしてるんだよね。この曲に関しては、そう発言することで伝わることもあるから。「Cry for the Moon」は「月に泣く」っていう意味じゃないからって(笑)。(ぜひ調べてみてくださいね)


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じゅんこ:じゃあ、ここでライブの話をしましょうか。レコーディングが終わってからのライブは、明らかによくなってると思うのですが。

ツカサ:みなさんに言われますね。自分は周りの人に言われるほど変わってる感覚はないけど。こんなもんじゃねえっていう想いのほうが強い。

じゅんこ:もっとやれる?

ツカサ:うん。手を抜いてるわけじゃないけど、そんなもんじゃねえだろっていうのは自分に言い聞かせてる。

じゅんこ:満足しちゃったら終わりだもんね。常々、ライブは死ぬ気でやってると言っておられますが。

ツカサ:極端かもしれないけどね(笑)。死ぬ気でというか、次でいいやとは思わないように。背水の陣で。今この場でしか歌えない歌があるはずだし、今日失敗したから今度はがんばろうなんて考えはない。だから俺のライブは、上手い下手ではなくて気持ちで押す感じなんですよ…。それもよくないと思うけどね。そういうのって一歩間違えちゃうと押しつけになっちゃうから。

じゅんこ:「聴け!」って感じ?

ツカサ:かといって、聴いてくれる人たちにいいと思ってもらおうとか考えるとぶれるような気がしてて…。

じゅんこ:そうだね、ぶれるね。

ツカサ:上手く言えねえなあ…。そもそも誰のために、何のためにって話になるんだけど。そうすると自分のためにってことになるんだけど、何のためっていうのはわからないわけですよ。いや、なんとなくはわかってるんだけど。

じゅんこ:何で歌ってるの?

ツカサ:なんとなくはわかってるんだけど(笑)。

じゅんこ:「言いたくありません」みたいな?(笑)

ツカサ:単純に歌を始めたきっかけっていうのも、音楽をあきらめきれなくて、しがみついた結果でしかないじゃん。それで6年近くきてるけど、まだまだ何もできてない気がして。できてないというか、ライブにお客さんがいっぱい来るわけじゃないし、CDがバカ売れするわけじゃないし、曲を作って辛いと思うこともあってまで歌を歌ってる。何のためにっていうのは、ああこういうことなのかなっていうのもあるけど、決めつけちゃうとまた変わってくるから。音楽というか、歌だよね。俺は歌に救われたことのある人間だから。そこなんだよね。だからといって、俺の歌でみんなを救いたいとかそういうわけではない。

じゅんこ:言うと思った。

ツカサ:そんな気持ちさらさらないです。自分のことは自己責任で!(笑)

じゅんこ:きっと答えは見つからないんだろうね。

ツカサ:そうなんだろうね。

じゅんこ:でもそういうのがあるっていうのは幸せだよ。

ツカサ:うん、人並みの幸せではないけど。続けてなきゃ今回のアルバムの話もなかっただろうし。アルバムもその時の自分の中でこれ以上はないってところまでできてるし幸せなんだと思う。

じゅんこ:それに前と比べて強くなったなと思う。昔はよく弱音吐いてたけど。今も心の中にとどめてるだけかもしれないけど。

ツカサ:いろんなことあきらめちゃったんだよね。そういうのをやたらと外に出すこともやめたし、それ以外もいろいろあきらめちゃった感じもある。

じゅんこ:それは後ろ向きのあきらめたとは違うんでしょ?

ツカサ:もちろん。コンスタントにライブを続けて音源を発表する、っていう自分のなかでの決めごとがあって、それをやり続けるために細かいことにこだわらなくなった。さっきも言った通り、馬鹿にするならすればいいし、嫌うなら嫌えばいいし。

じゅんこ:細かいこと気にしてたらそこにとどまっちゃうしね。

ツカサ:そうね。まあ気にしてないと言いつつ気にしてるんだけどね。でもそこにとらわれなくなった。やるって決めて始めたらやるしかないんだから。

じゅんこ:今、「自分のなかの決めごと」っていう話があったけど、サイトの更新とか無料の配布物も手をかけるとか、そのへん、ちゃんとしてますよね?

ツカサ:まずサイトに関しては、自分がたまたま興味のあったアーティストをネットで検索したら、1年前で更新が止まってましたとかあるじゃん? 活動してる以上は最新のものにしておきたいっていうだけだし、無料配布にしてもさ、無料だからってさ、お金かけられないにしても、手間ひますらもかけないのは…無料であっても自分の作品でしょ?っていう。「手作り感」と「雑」を履き違えてるバンドやアーティストが多いなぁとは感じる。手作り感ってそういうのじゃないじゃない?

じゅんこ:うんうん。

ツカサ:ホームページもCDのアートワークもそうだし。自分が恥ずかしいと思っちゃったらだめだから。それだけだよね。ちゃんとしてるものをもらったほうが、絶対うれしいはずだし。それだけは最初からこだわってきた。そのためにPhotoshopとかIllustratorもある程度使えるように勉強したし。知らない人が見るものが恥ずかしいものだったら先があるとは思えなくて。個人的な感覚ではあるんだけど。

じゅんこ:せっかくのきっかけもそこでなくなっちゃうよね。

ツカサ:こだわってるというか当たり前のことなんだよね。アートワークを一緒にやってくれてるやつもいるけど、基本的には俺が全部ディレクションしなくちゃいけないし。そういう意味では今回のアルバムはとてもいいものができたと思う。ほんとに恥ずかしくないものができた。音だけじゃなくてアートワークも。

じゅんこ:アルバムタイトルの『Buzzflower』は以前からサイトでも使ってるけど、今言ったこととも関係してるよね?

ツカサ:『Buzzflower』は、弾き語りを始める前にバンドをやりたいと思ってバンド名を考えてたときに出来た造語。相反するものというか、わかりやすくいうと、ギターのクリーントーンからディストーションの音に変わった瞬間というか…。人間だって綺麗な部分もあれば汚い醜い部分もある。そんな感じで相反するような言葉「Buzz」と「Flower」を。

じゅんこ:なるほど。

ツカサ:今回のアルバムタイトルにしたのは、ZERO COOLレーベルの松井さんと五味さんと3人でミーティングしてるときに、「アルバムタイトル、これでいいんじゃない?」って話になって。個人的にはまだそこまで考えがいかない時期だったんだけど、いよいよって時になって候補が2つあった中のひとつにしてあって、最終的に『Buzzflower』に決めた。今思えばよかったんじゃないかなぁと。幸いネットで検索してもほぼ俺のサイトしか出てこないし(笑)。やっぱり音楽やる以上は…というか、男として自分だけのものが欲しいっていう気持ちの表れなのかも。

じゅんこ:ほほう、男としてですか…。それじゃ、今回、関わった人が増えたことでプレッシャーは?

ツカサ:言うほどないよ。売れるか売れないかは俺次第だし。ただお手伝いしてくれる人がいるのは、とてもありがたいよね。まだまだ自分で動かなきゃいけないこともあるしね。

じゅんこ:リリースが7月17日で、高木フトシさんとのレコ発ライブが7月28日で。

ツカサ:それもさ、いつもどおり、ギターしょってライブハウスに行って歌うだけだから。そこはなんか、あまりプレッシャーもなくなった。だって気にしたってなにも変わらないし、自分がどれだけやれるかってだけだから。

じゅんこ:あと関西、仙台でツアー?

ツカサ:うん、関西は9月上旬に決まりました。仙台も調整中。

じゅんこ:しばらくはこのアルバムを軸に置いてライブをやるって感じになるのかな?

ツカサ:せっかく広めるチャンスをもらってるわけだから、どんな形であれいろんな場所に足を運びたいね。

じゅんこ:2月に話があってからあっという間だったねえ。

ツカサ:ねえ。ついにですよ。現物見て泣くかもしれない。いや、泣かないけど安心する(笑)。「Cry for the Moon」のレコーディングとか気持ちが入りすぎてよれよれになってたから。

じゅんこ:一番いい形で全国流通という形になったね。

ツカサ:今まで以上にたくさんの人に聴いてほしいと思ってます。

じゅんこ:今日はどうもありがとうございました!


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◎1st Album『Buzzflower』
<収録曲>
1. Heaven's Underground
2. Cry for the Moon
3. Hands
4. Good-bye September
5. 君へ
6. ソロウ・ダンス
7. lovepeacepain
8. Seasons Weaving
9. In A Beautiful World

詳細ページはこちら
ZCST-016 ¥2,100
発売元:ZERO COOL
販売元:JAPAN MUSIC SYSTEM
2013.7.17 全国リリース



◎LIVE SCHEDULE
7月10日(水) 高円寺 Reef
7月18日(木) 新宿 Live Freak
7月28日(日) 高円寺 Club ROOTS!



◎ラジオ日本『ROCK RUSH RADIO』出演
7/11(木) 深夜25:00〜26:00
AM1422kHz ラジオ日本
『ROCK RUSH RADIO』内、『LIVE RUSH』のコーナー(25:25頃)に、新宿 Live Freakの推薦アーティストとして出演します。
PC、スマートフォンをお持ちの方はradiko.jpからもお聞きになれます。
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2013年07月05日

アイアムじゅんこの「そこにおすわり!」vol.10-1

じゅんこさんが興味ある人に突撃でアポを取ってインタビューする企画、
アイアムじゅんこの「そこにおすわり!」。
久しぶりの今回は、一番注目しているミュージシャン、
イケダツカサさんが登場です。
私が彼の歌を初めて聴いたのは今から2年半ほど前のこと。
それから足しげくライブに通うようになりました。
前半では、7月にリリースされるアルバムのレコーディングと、
サウンドプロデューサーである五味誠さん(ZEPPET STORE)について
話してもらいました。


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イケダツカサ
ベーシスト、ギタリストとしてバンドやユニットを経て、2007年より弾き語りを開始。
2012年には初のワンマンライブを開催。
現在も都内を中心に精力的にライブを行っている。
ジャンルにとらわれない音楽を聴くことで培われた楽曲のセンス、激しさを秘めたライブスタイルは、いわゆる弾き語りとは一線を画す。
そして繊細で不器用ながらも、着実に歩んでいく姿は人々の共感を呼んでいる。
今回のアルバムには「生きる」をテーマに9曲を収録。
弾き語り処女作「Good-bye September」、過去の自分と向き合った「君へ」、東日本大震災をきっかけに生まれた「Cry for the Moon」、愛と平和を実直に歌った「lovepeacepain」など、これまでの代表曲と今のイケダツカサを知ることができる新曲を揃えている。


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じゅんこ:ではまず、アルバムリリースまであと少しになりましたが…レコーディングから時間がたって今は客観的になった?

イケダツカサ(以下ツカサ):なった。すごくなったね。

じゅんこ:音源聴くのも当初と比べて変わった?

ツカサ:うん、それはある。最初はアルバムの曲順でライブやったらおもしろいなと思ってたけど、この9曲は俺のコアな部分を集めたアルバムだから、全曲思い入れが強すぎてどうかなぁとか…(笑)。

じゅんこ:なるほど。なんとなくわかる気がする。今、持ち曲はどのくらい?

ツカサ:えっと…(数える)…26曲。

じゅんこ:26曲のうち、アルバムに収録された9曲はどういう感じで選んだの?

ツカサ:とりあえずは、プロデューサーの五味さんと話した段階で、フルアルバムにするかどうかっていう話から始まった。でもミニアルバムって自分でも4枚作ってるから、だったらフルアルバムかなと。曲を作る時間もない状態でやってたから、代表曲をチョイスして。でもそれだけだったら、今までCDを買ってくれてた人たちは多分そこまで惹かれないっていうのはあるから、まず新曲2曲を入れましょうと。

じゅんこ:「Seasons Weaving」と「Heaven's Underground」。

ツカサ:その段階ではまだ、「Heaven's Underground」はなかったんだけど。それから、曲をチョイスしていって、今までの音源から時間を計った。このアルバムはちょうど45分なの。だからこれでフルアルバムいけるじゃんってなった。…あのね、今のアルバムって…。

じゅんこ:世間のって話?

ツカサ:そう。世間のJ-Popアルバムってさ。16曲とか入ってるわけですよ。ちょっと前の洋楽のアルバムってさ、8曲とか9曲で成立してて、そういうのを通ってるから。…70分とか聴き続けるの無理だよ…。ほら、世代的に46分のカセットテープで育ってきたから。だから今回も、A面とB面っていう感覚で曲順を決めたっていう。

じゅんこ:5曲目の「君へ」で折り返す?

ツカサ:うん、そういう感じですよ。でも自分で聴いててもそんなに長さを感じないから。1曲1曲は長いけど、ちょうどいいくらいかな。

じゅんこ:腹八分目みたいな。

ツカサ:またすぐ聴いちゃう感じにはなってるかな。

じゅんこ:あっという間に聴けるよね。

ツカサ:それがいいのかどうかはわかんないけど。かといって軽くはないから、これくらいのバランスでいいんじゃないかな。

じゅんこ:軽くないし重すぎもしないし、代表曲ばかりだけど、詰め込みすぎた感じはしないです。

ツカサ:俺はしてるけどね。でも今でも散歩しながら聴いちゃうからね。

じゅんこ:収録曲はすんなり決まった?

ツカサ:一番最後に決まったのが「Hands」かな。俺は「Hands」か「Time Goes By」ですごい悩んでて。その2曲って俺の中でRadiohead好きなのが出てる曲だからどっちでもよかったんだけど、歌詞に込めたものを考えて「Hands」にした(東日本大震災時の想いを歌っています)。五味さんにも聴いてもらったら、これはRadioheadみたいなアレンジにしようって言われたときにはさすがだなって思って(笑)。ほんとは可能なら、もう1曲新曲か「Time Goes By」を入れたかったのが本音ではあるんだけど。でも完成しちゃったらこれ以外はねえなって。自分のなかで曲順は完璧。この曲順以外には考えられない。すごい悩んだけど。

じゅんこ:悩んだんだ。

ツカサ:そりゃ悩みますよ。

じゅんこ:どこが一番悩んだ?

ツカサ:なんかね、五味さんとZERO COOLレーベルの松井さんの間で、最後は「In A Beautiful World」だっていう感じだったらしく(笑)。確かにアレンジされたのを聴いたら、これはすごくいい終わり方ができるなっていうのがあったからまずそこから決めた。それから「Heaven's Underground」は、完全に1曲目を狙って作った。「君へ」はA面の最後っていうのも決めて…その間をどうするかっていうので悩んだ。一番悩んだのは7曲目の「lovepeacepain」と8曲目の「Seasons Weaving」の並び。

じゅんこ:へえ、意外。でも決まったのを聴かせてもらったら、バチっと決まってるし、これ以外はないんじゃないかって思う。

ツカサ:こうなって並んでるのを聴いちゃうと、これ以外には考えられないんだよね。5曲目まででアルバムの全部を見せちゃってる感覚だから。

じゅんこ:じゃあ逆にB面はどんな感じなの?

ツカサ:そこなんですよ…。「君へ」のあとは「ソロウ・ダンス」で真逆にいきたかった。折り返しって意味で流れを変えたかったんだと思う。しっとりしてる流れを…たぶん(笑)。

じゅんこ:じゃあ流れのままに。

ツカサ:うん。結果的にいいからいいんだけど。

じゅんこ:そのへん五味さんと話したりは?

ツカサ:うん、あんまり。レコーディング終わりくらいに「曲順なんとなく考えてる?」って聞かれて答えたのをそのまま採用した。


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じゅんこ:五味さんとの出会いの話はこことか、ここを読んでいただくとして、やりとりはかなりスムーズにいった印象を受けましたが。

ツカサ:やりとり?

じゅんこ:レコーディング中の意思の疎通。

ツカサ:ほぼなし。あんまり音楽についてしゃべった印象がない(笑)。

じゅんこ:こんな感じで…とかは?

ツカサ:ない。なかったね、そう言われれば。最初のミーティングのときに、アイスランド系の冷たい感じが合うかもねって言って始まったはずなのに、ふたを開けてみたらロックなアルバムになっちゃったという(笑)。

じゅんこ:五味さんもやってて楽しかったんじゃないかなって思う。

ツカサ:うん、やりたい放題やったんじゃないかな(笑)。俺は普段アコギの弾き語りだから、最初はどうなるんだろうって思ったんだけど…。

じゅんこ:プロデュースのお話がきたときは即決でやりたいと思ったんでしょ?

ツカサ:うん。

じゅんこ:そこは五味さんに全幅の信頼をおいて?

ツカサ:うん、ゆっくり話したのは数年ぶりだった。でもあまりにも久しぶりだったけど、あまりにもあいかわらずで、かなわねえなと思って。曲を聴いてもらっても、ワンコーラスくらいしか聴いてないのに、一発で当てるわけですよ。「君へ」とか「Cry for the Moon」とか「lovepeacepain」は俺の一番真ん中の部分だと。「Good-bye September」は亜流だと。「In A Beautiful World」は真ん中寄りかなあとか。全部聴いてるわけじゃないんだよ。

じゅんこ:すごいねえ(感嘆)。

ツカサ:そんな話をしてるなかで、五味さんのアレンジばかりになっちゃうのもあれだし、ってことで弾き語りで「Seasons Weaving」を入れた。で、もう1曲ってことでできたのが「Heaven's Underground」。俺はこれも弾き語りでと思ってたんだけどU2みたいになってたという(笑)。聴いたとき、びびったもん。はい!?みたいな。でもおかげさまで 最高の1曲目になったと思う。

じゅんこ:一番ツカサさんがびっくりしたみたいな(笑)。

ツカサ:まあ、曲ができたばかりで、まだ体になじんでなかったせいかもしれないけど。その前に聴かせてもらってた「君へ」が俺の中であまりにも衝撃がでかすぎて。五味さんはシューゲイザーの人だと思われてるけどすごいんですよ。

じゅんこ:もうちょっと具体的にお願いします…。

ツカサ:引き出しがものすごい幅広いの。このアルバムは北欧な感じでとか言ってたけど、世間ではあまり知られていないような五味さんのロックの感覚が活かされたりっていうのは感じてる。

じゅんこ:じゃあ、ちょっと話が変わりますが。2月の中旬にプロデュースのお話がきて、3月にレコーディングが始まったと。一番大事にしてたのはどんなこと?

ツカサ:歌うときに目の前にあるマイクのところに絵を描きながら歌ってた。

じゅんこ:歌の情景?

ツカサ:歌の世界。絵というか風景を自分で描きながら、鮮明にしていくように歌ってたかな。

じゅんこ:今までも自主音源を出してるけれど、それとの違いはどんなこと?

ツカサ:なんだろうね。いい意味でリラックスしつついい緊張感を保てたところじゃないかな。

じゅんこ:ライブで歌い込んできた曲をレコーディングできるっていうのも違うんじゃないかな?

ツカサ:そうだね。精神的なものも大きかったとは思うけどね。俺が今できる最大のことをやれば、五味さんがいいものにしてくれるっていう確信があったんだろうね。うん、もうそれしかないと思う。その話の流れで言っちゃうと、ちょっと前にさ、いつか曲がたまったら10曲くらいで全国流通のベストアルバム作りたいねって話をしてたのが、実現しちゃったわけじゃん。

じゅんこ:うん。早かったけど。

ツカサ:そういう話をしてるときに妄想するわけですよ。こういうアレンジでとか、こういう音が入って…とか。考えてみるとね、五味さんのようなギターが欲しかったんだよ。頭の中で鳴ってたのがそういう音だったんだよね。普段は弾き語りでやってるけど、今回はベースとかいろんな音が入ってても、全然違和感がないんだよね。

じゅんこ:こうなったらいいなっていうのが形になっちゃった?

ツカサ:うん、それもあるし、それが当たり前だったかのような感じさえしている。そこは不思議だよね。

じゅんこ:全然弾き語りじゃないもんね、このアルバム。

ツカサ:弾き語りの曲も入ってますよ!(笑) でも「Hands」とか「君へ」のアレンジは素晴らしいなと。

じゅんこ:私が言うのもなんですが、五味さんのすごいところは、ミュージシャンの音の世界とか可能性をこれでもかって広げてくれるとこだと思うんですよ。

ツカサ:メロディをすごい大事にするんだよね。昔、一緒にスタジオワークをやらせてもらってたときもそうだったけど、メロディに対して自分がどんなアプローチをするかって考える人だから。メロディを殺さないんだよね。確実に活かしてくれる。

後半に続きます)

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gomi.jpg サウンドプロデューサー・五味誠
「ZEPPET STORE」のギタリストであり創始者。現在は8年ぶりに復活したZEPPET STOREを中心に、「sphere」「wipe」「東京酒吐座」数々のバンドで活躍している。
また、ここ近年ではプロデューサー業も盛んで、「8g」「alcana」「中條有紀」など手がけたアーティストのサウンドメイクまでこなし活動の場を拡げている。

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◎1st Album『Buzzflower』
<収録曲>
1. Heaven's Underground
2. Cry for the Moon
3. Hands
4. Good-bye September
5. 君へ
6. ソロウ・ダンス
7. lovepeacepain
8. Seasons Weaving
9. In A Beautiful World

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発売元:ZERO COOL
販売元:JAPAN MUSIC SYSTEM
2013.7.17 全国リリース


◎LIVE SCHEDULE
7月10日(水) 高円寺 Reef
7月18日(木) 新宿 Live Freak
7月28日(日) 高円寺 Club ROOTS!


◎ラジオ日本『ROCK RUSH RADIO』出演
7/11(木) 深夜25:00〜26:00
AM1422kHz ラジオ日本
『ROCK RUSH RADIO』内、『LIVE RUSH』のコーナー(25:25頃)に、新宿 Live Freakの推薦アーティストとして出演します。
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